2012年4月15日(日)、YouATスタッフの小田と住田の両名は神戸で開催された「起業応援フェスティバル」に出店しました。

YouATの新事業である「字天」漢字デザインサービスがテーマでした。
コピーライターの小田が、会場におられた17名の起業家の方々にその場で「新ことば」を考案・贈呈いたしました。

以下に、当日考案した「新ことば」を簡略に紹介申し上げます。

盡形」は、ヤマウラデザイン 山浦一輝紀さんへ。

字天のデザイン担当、山浦さんです。
製作したデザイン活動の内容は、下に掲げた字天のサイト、及びヤマウラデザインのサイトで見ることができます。
この日は、ヤマウラデザインとして私たちの斜め前で、ブースを出店しておられました。

「今一番住みたい土地は?」という質問に対して、「スペイン」と答えられました。「理由は?」と聞けば、地の果てだから、と。
東の日本から、ずっとユーラシア大陸を伝っていき、その先の先にスペインがある。
地が尽きて、海に落ちる。沈む太陽とともに。
私は、スペインの土地から眺める夕陽の大西洋をイメージしました。
今から400年前、支倉常長の遣欧使節団もまた、日本からスペインに渡りました。
使節団が最初に逗留したアンダルシア地方のコリア・デル・リオには、現在”Japon”という不思議な姓の人々が数百人いるそうです。
“Japon”はスペイン語で日本そのもののことで、この人たちは400年前の使節団の何人かが日本に帰らずスペインに居残った、その末裔であると言われています。
はるかな国、はるかな憧憬。

そんなイメージから、私が創案した「新ことば」は、「盡形(じんけい)」でした。
出典は、『孟子』です。

-その心を盡(つ)くす者は、その性を知るなり。

「自らの心をとことんまで働かせる者は、自らの性(本性、本当の力)をとことんまで知る者である」という意味です。
山浦さんの本職は、造形です。
ならば、形が尽(盡)きるところまで、目指すであろう。
そう考えて、この字を選びました。

(つづく)

「字天」漢字デザインサービスページはこちら:
http://www.jiten.biz
ヤマウラデザインのページはこちら:
http://yamauradesign.com